2025年7月21日放送

平和の鐘を鳴らそう

来月15日に迎える80回目の「終戦の日」を前に、「平和の鐘を鳴らそう」の集いが先週木曜日、綾織町の光明寺で開かれました。この集いは急速に風化が進む太平洋戦争の記憶について学びを深めるとともに、戦後80年という節目の年に改めて平和について考えようと、遠野ユネスコ協会が開きました。今回の集いには綾織児童館の小学生8人を含む、およそ40人が参加しました。集いのはじめに遠野ユネスコ協会の新里佳子会長が、「戦争のない世界の実現は難しいことかもしれませんが、私たち一人ひとりの力は微力であっても、決して無力ではないと思っています。この集いが、その思いを多くの人に伝える場になればうれしいです。」と、あいさつしました。続いて、光明寺の菊池光康住職から光明寺の梵鐘の鑄造・再建のいわれについての法話が行われました。光明寺の梵鐘は今から320年ほど前に造られましたが、昭和18年に戦争のため国に差し出しました。戦争が終わり、新しく造った二代目の梵鐘には、「この国の内外ともに安全で誰もがやすらかに暮らせますように」「世界が平和でありますように」の願いの言葉が刻まれているということです。参加した人たちは、菊池さんが語る梵鐘再建のいわれや、平和への願いに込めた言葉に、静かに耳を傾けていました。このあと世界平和の誓いを全員で朗唱し、平和の鐘として光明寺の鐘を鳴らしました。参加した人たちは、争いのない世の中への祈りを込めて鐘を鳴らしている様子でした。

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